
正式タイトル: 黒澤明生誕100年祭 IN 北杜市 「薪能」
能をなんとか映画に生かしたい」。「能の表現は型から入っていく。外面的な粉飾を次々そぎ落として、本質に到達していくのだ」。(『評伝黒澤明』より)
能の手法で撮られた「蜘蛛巣城」は特に有名であり、テレビの映画談義には、世阿弥の「風姿花伝」の副題が添えられたほどだ。
黒澤明監督の能への深い心寄せは、映画「能の美」に完結しようとしていた。昭和五十八年、年内公開が予告されながら、中尊寺の古雅な能舞台で、
故喜多節世演ずる「八島」の記録のみが、いま我々の前にある。この映画が完成していたら、能ばかりでなく、世界の文化にどれほどの貢献だったろう。
この「八島」が初めて世に紹介される。そして監督の志を継ぐ能が、日本一の能舞台である厳島神社、及び身曾岐神社能楽殿で催される。
厳島神社能舞台喜多流「半能:八島」「羽衣舞込」、身曾岐神社能楽殿におきましては、「蜘蛛巣城」と同じテーマの新作能「マクベス」、「影武者」の
凱旋薪能の場面で描かれた「田村」。「影武者」の信長が舞った「人間五十年」も、新たな作曲で披露される。まさに黒澤明生誕100年祭の花である。
増田正造(武蔵野大学名誉教授)
●10月8日(金) 薪能 新作能 マクベス

プログラム
解 説 蜘蛛巣城と能 増田正造
上 映 黒澤明監督未公開映像「八島(後シテ喜多節世)」上映
能 舞 「人間五十年」作曲・玄祥梅若六郎、舞・梅若晋矢
新作能 「マクベス」 辰巳満次郎
協力:羽衣国際大学日本文化研究所
●10月9日(土) 薪能 白田村

特別プログラム
解 説 黒澤明監督の能 増田正造
上 映 黒澤明監督未公開映像「八島(後シテ喜多節世)」上映
語 り 「那須」 山本則重
能 「白田村」 前シテ友枝昭世 後シテ塩津哲生
|